<広島7-9巨人>◇17日◇マツダスタジアム
広島が粘り負けした。4点を先制しながら、巨人の反撃を防げずに最後は逆転負け。逆転優勝への望みをかけた首位との直接対決に1勝2敗と負け越した。巨人には6年連続負け越しも決定。残り13試合で今季最大の6ゲーム差は厳しい数字だが、このまま下を向いも始まらない。復調気配のマルチ安打を放ったブラッド・エルドレッド内野手(34)もファイティングポーズを崩さない。
待ちに待った主砲のタイムリーだった。8月30日中日戦以来となる4番に復帰したエルドレッドがカープ打線に命を吹き込んだ。1回。1死一、三塁から巨人沢村のフォークに反応。ぐっとこらえてつかまえた。
「泳いだけど、しっかりと我慢できた。いいタイムリーになった」
打球は左前に転がり先制の走者が生還。低空飛行を続けてきた主砲が8月7日中日戦以来となるタイムリーを放った。2回にも左前打を放ち、マルチ安打を記録した。
首位決戦に合わせるように15日巨人戦から2週間ぶりに1軍に昇格した。だが、2試合で5打数1安打。頭と体が一致せず前日16日には球団ワーストとなるシーズン151三振と不名誉な記録を作っていた。この日は気分を一新。髪を切り、珍しく自慢のひげもきれいにそり上げて球場入りした。
試合前の練習では一風変わった試みにチャレンジした。フリー打撃で左打席に入り、うっぷんを晴らすような豪快スイングを連発。誰もいない右翼席中段に打球を突き刺し、チームメートを驚かせた。
両チーム合わせて26安打16得点というノーガードの殴り合いに敗れた。試合が終わるとショッキングな数字が並んだ。首位巨人とは今季最大となる6ゲーム差まで広がり、6年連続となる巨人戦負け越しも決まった。数字上は逆転Vが極めて難しいところまで追い込まれた。だが、エルドレッドは前を向いた。
「とにかく残りの試合で(1試合)1打点は挙げるよ。そういう気持ちでやっていく。そうすればチームの勝利にも貢献できる」
戦いは続く。レギュラーシーズンを終えてもクライマックスシリーズが待つ。主砲の復活はカープにとって大きな意味を持つ。【桝井聡】



