<ヤクルト2-7広島>◇23日◇神宮

 広島が助っ人コンビの活躍で、01年以来13年ぶりとなる勝率5割以上を確定させた。ブラッド・エルドレッド内野手(34)とライネル・ロサリオ外野手(25)が今季4度目のアベック弾を決めた。5回にロサリオが12号ソロを放てば、キング確実の主砲が9回に36号ソロをかっ飛ばした。16安打7得点で大勝。今季71勝目を挙げた。

 復活を告げるアーチだった。満身創痍(そうい)の5番ロサリオが勝利をグイッと引き寄せた。4点リードの5回2死。ヤクルト古野の2球目変化球を狙い澄ましたようにつかまえた。ライナー気味の打球が赤く染まるバックスクリーン左横に飛び込んだ。

 「変化球を狙ったわけじゃないけど、体が反応した。追加点がほしい場面で効果的な1発だった」

 20日DeNA戦は左大腿(だいたい)部裏側と右足の内転筋に痛みがあり、ベンチスタート。翌21日は欠場した。万全ではない状態での12号ソロ。少し元気のなかったドミニカンに笑顔が戻った。

 トドメを差したのは本塁打王が確実なエルドレッドだ。6-1の9回2死。甘く入った松岡のフォークをすくい上げるように左翼席に運んだ。不調から2度の2軍落ちを味わった主砲が最近5試合で3発と完全復調。「調子自体は悪くなかったんだ。結果がついてこなかっただけ」と口も滑らかだった。

 祝日ということもあり、観衆は3万1511人。大入りスタンドの半分以上が赤く染まった。2回に堂林が先制犠飛、3回には梵の7号3ラン。助っ人コンビのアベック弾…。16安打7得点と攻撃力が爆発し、神宮にカープのヒッティングマーチが鳴り続けた。

 強さが数字に表れている。3連勝で今季71勝目。これで01年以来、13年ぶりとなるシーズン勝率5割以上が確定した。上げ潮ムードのチームにペナントレース初体験のロサリオも「チーム全体が熱い。あれだけ打てば打線がつながる。そのピースになれていることがうれしいよ」と興奮気味だ。3位阪神とは2・5ゲーム差に開き、2年連続のCS確定も、もう目前。カープの勢いはまだ止まらない。【桝井聡】