首位ソフトバンクの秋山幸二監督(52)が、優勝を前に急失速しているナインにカツを入れた。27日にヤフオクドームで全体練習。冒頭の円陣で「明るく元気よく声を出して頑張っていこう」と呼びかけると、ベンチ前の柵に腰掛け、20分ほどのロングトークを展開した。強調したのは勝利をつかみにいく挑戦者の姿勢だ。

 「トップにいてもチャレンジャー精神を持っておかないと。相手があるスポーツは攻める気持ち、向かっていく気持ちがないといけない。チャレンジャーのつもりで当たって砕けろだ。さあ来なさいというのは横綱くらい。横綱相撲をするチームじゃない」。ここ10試合は2勝8敗など5カード連続負け越し中。首位ながら自力優勝がなく、残りは2試合しかない。

 特に投手陣に踏ん張りを求めた。「ピッチャーは9人を相手に戦わないといけない。気持ちを強く持たないと。投げっぷりとかな」。4連敗した先の楽天4連戦では25日に五十嵐が4押し出し四球、26日に中田も押し出し四球など自滅。今日28日の日本ハム戦に先発するスタンリッジは、指揮官の言葉に「間違いなくその通り。そういう気持ちで自分も臨みたい」と呼応した。【大池和幸】