右足痛を抱えるソフトバンク長谷川勇也外野手(29)が、15日開幕のCSファイナルステージはベンチスタートが濃厚となった。故障から1カ月以上経過しても回復は思うほど進んでおらず、シーズン終盤と同じく代打出場となりそう。試合数が進めば指名打者でスタメン復帰の可能性はあるが、現時点では難しい状況だ。

 チームは7日、福岡で全体練習後に宮崎入りした。今日8日から12日までフェニックスリーグで4試合の実戦調整に入るが、長谷川は回復優先のため11日から出場の予定。指名打者をテストする見込みだが、まだ走塁面で不安がある。藤井打撃コーチは「打つことに関しては悪くない。走れるかどうか」と話した。

 長谷川は9月3日のオリックス戦で負傷。右足首捻挫と発表されたが、実は靱帯(じんたい)の部分断裂だった。現在も走塁練習を行っておらず、先日も「まだ段階を踏むところまで行っていない」と厳しい顔で話していた。

 昨季首位打者の回復状況は気になるが、吉村がシーズン終盤に好調だったこともあり打線の大幅な戦力ダウンは避けられそう。代打で13打数5安打と結果を残した長谷川は当面、1打席集中でチームに貢献することになりそうだ。