<SMBC日本シリーズ2014:阪神1-2ソフトバンク>◇第2戦◇26日◇甲子園

 ぜいたくな1カ月間だった。虎が負けた。ついに負けた。黒星は9月30日DeNA戦以来26日ぶり。久しぶりに味わうほろ苦さだった。ポストシーズン初戦からの連勝記録は「6」でストップ。それでも広島も巨人も無敗のまま撃破した勢いは、止まったつもりはない。

 和田監督

 今日は目いっぱいいってのことなので。全く悲観することない。選手たちも昨日今日と自信ついたと思うし、十分戦えるという感触はあると思う。

 21歳右腕は難敵だった。ソフトバンク武田は、186センチから150キロ台を投げ下ろし、さらに落差の大きいカーブのような球種に苦しんだ。ワンバウンドを振らされ、直球に詰まる連続。指揮官も「特殊なカーブを放って、セ・リーグには同じタイプはいない」とお手上げだった。好調猛虎打線が、6回2死まで17人連続で完璧に封じ込まれてしまった。

 打線は水ものだ。和田豊監督(52)の手応えはナインの姿にある。この日も好守を連発した鳥谷だけでなく、CS開幕から集中力を欠いた姿はない。先発も救援陣も大崩れすることなく、しっかりと腕を振っている。圧倒的な戦力でリーグを制したパ王者と互角の2日間で、決してひるむことなく戦えると確信した。

 和田監督

 我々は1戦1戦向かっていくだけ。チャレンジャーという気持ちを強くしてね。もう1回、向かっていく気持ちを変わらずにやっていきたい。同じような戦いが、向こうでもできると思います。

 攻めて好調なタクトは、代打狩野で風穴をあけるなど健在だった。明日28日からはヤフオクドームでの3連戦。打撃コーチを務めていた03年には日本シリーズで4戦4敗した舞台。その敵地も挑戦者精神でぶつかり、乗り越えてみせる。29年ぶりに見えた日本一の頂へ、まさに勝負の博多決戦。虎将の体が宙に舞うなら、甲子園に戻ってこられなくても構わない。【近間康隆】