<SMBC日本シリーズ2014:阪神1-2ソフトバンク>◇第2戦◇26日◇甲子園
阪神狩野恵輔外野手(31)がソフトバンク先発武田の完全試合を止めた。17アウト、誰1人として出塁できないまま迎えた6回2死走者なし。「代打、狩野」と甲子園に響いた。カウント2-2からの6球目。外角低めに縦に落ちる変化球を拾い上げた。打球が左前に落ちると、甲子園に大歓声が沸いた。
ベンチから味方打者が苦戦する武田の大きく落ちる変化球を目に焼き付けていた。カーブのような縦の変化ながら球速は120キロ台をキープするもの。阪神打線にとっては武田は交流戦含め初対決で、戸惑うのも無理はない球だ。打席に立つと初球、そのボールをフルスイング。「それ(完全試合)だけは嫌だった。途中から出る選手も打つぞという気持ちを出していった」。ボール球以外すべてスイング。闘争心はむき出しだった。
前日25日、試合前練習で新井が負傷離脱。急きょ、みやざきフェニックス・リーグで調整していた狩野に白羽の矢が立った。ドタバタで甲子園に着いたのは午後9時近く。突然の招集も関係なかった。「しっかり向こう(宮崎)でやってきたと思っている。呼ばれてチャンスをもらったんだから、結果を出したかった」。若手に交じり汗を流してきた31歳の状態は万全だった。今季初1軍昇格即スタメンの8月29日ヤクルト戦。第2打席に同点2ランを放った男が、この日もやってのけた。【宮崎えり子】



