阪神が、ロッテからFA宣言することを表明した成瀬善久投手(29)に3年契約と背番号「18」を用意していることが1日、分かった。成瀬は会見を開いてFA権を行使することを正式表明。宣言残留を認めないロッテを退団することは確実となった。阪神は13日からの交渉解禁へ向けて即アタックの方針で、最大限の誠意で大物左腕を射止めにいく。

 所属球団との決別が決定的となった成瀬に、猛虎が最大限の誠意を用意していることが分かった。投手補強を今オフの最優先課題としている球団はシーズン終了前からパ・リーグを代表する左腕に対して獲得調査を行ってきた。ここへきてロッテ退団が確実となり、13日の交渉解禁後の速攻アタックへ向けて準備を整えた。

 関係者によれば、球団は成瀬獲得へ向けて現在は空き番号となっている「18」を準備する構えだという。16勝を挙げた07年以降、毎年のように先発の中心として投げてきた成瀬は日本シリーズの大舞台、そして、北京五輪代表と世界の舞台も経験している。当然、エースとしてのプライドを持っているといわれる。その成瀬に対して「球界のエース番号」と認識されている18番はこれ以上ない誠意と言えるだろう。

 さらに、契約年数も最大で3年を検討しているという。初めてのセ・リーグということも考慮し、不安なく働ける環境を整える。来季で30歳になる成瀬だが、球団はまだまだ、トップレベルで投げられる力があると評価している。“猫招き投法”と呼ばれる独特のフォームはタイミングが取りづらく、対戦経験の少ない打者には圧倒的な武器となるだろう。大型契約を用意して、争奪戦に参戦するであろうライバル球団に対抗する。

 今季はメッセンジャー、能見、藤浪、岩田という強力な先発4人がCS制覇の原動力となった。先発力では巨人、ソフトバンクの両リーグ覇者をもしのいでいた。ここにパ・リーグで通算90勝を挙げている成瀬が加われば、さらに強力な布陣となる。ペナントレースでは2位、CS制覇して進出した日本シリーズでもソフトバンクに敗れた。猛虎に必要なプラスアルファを求めて、万全の獲得準備を進めていく。

 ◆成瀬善久(なるせ・よしひさ)1985年(昭60)10月13日、栃木県生まれ。横浜高で03年センバツ準優勝。同年ドラフト6巡目でロッテ入団。07年に16勝1敗、防御率1・82で最優秀投手(最高勝率)と最優秀防御率。08年北京五輪代表。球宴出場3度。180センチ、87キロ。左投げ左打ち。今年6月に結婚。今季推定年俸1億4400万円。背番号17。