巨人宮国椋丞投手(22)が、来季の開幕ローテーション入りへ、進化の片りんを見せた。3日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた21U(21歳以下)侍ジャパンとの強化試合に先発し、6回4安打2失点(自責1)の好投。「まずまずだと思います」と自己評価は厳しかったが、スピンの効いた最速146キロの直球、90キロ台のカーブを織り交ぜるなど、緩急も有効だった。

 スムーズな体重移動が、成長の跡だった。シーズン終盤から「一連の動きの中で投げることを意識した」フォームに修正。シーズン中の一時期は「ロボットみたいにガチャガチャだった」テークバックが、連動性の取れた形に進化した。投球間も短く、野手陣のリズムを作るテンポの良さも、進化の一端だった。

 オフの過ごし方にも変化を加える。12月中は菅野らとともに米国・アリゾナで自主トレを行うことが決まった。尊敬する先輩右腕から声を掛けてもらって、同行を志願。上旬から開始し、中旬にはハワイでの優勝旅行に参加。再びアリゾナに戻って、年内は異国の地で鍛錬に励む。

 同地では大リーガーも訪れるジムで練習。恵まれた環境の中、お手本となる菅野の背中を見て、聞いて吸収する。「マウンドでの心構えや変化球、技術的なことなど、いろんなことを聞きたい」と貪欲だった。「開幕から先発で勝てるように頑張ります」。今季1勝に終わった右腕は並々ならぬ決意とともに、トレーニングに励む。【久保賢吾】