進化の集大成に臨む。日本ハム斎藤佑樹投手(26)が、侍ジャパンの日米野球壮行試合(10日、ヤフオクドーム)で「ソフトバンク・日本ハム連合チーム」の2番手以降の中継ぎで待機することが3日、分かった。参加中の沖縄・国頭での秋季キャンプは、今日4日から第2クールがスタート。願ってもいない真剣勝負の場へ、静かに心躍らせている。「シーズンが終わってから実戦から離れている。キャンプで方向性が決まり、良い実戦の機会がもらえた」。絶好のチャンスをステップアップの糧にする。

 注目の舞台が実現しそうだ。侍ジャパンには内川や糸井ら日本トップクラスの強打者が勢ぞろい。4番の有力候補でチームメートの中田と対戦する可能性もある。2月の春季キャンプでの紅白戦ではプロ初対決も、先制点を許し中田に軍配が上がった。「頑張って勝負するしかないですね」とニヤリと笑い、気合十分。最高の力試しになりそうな強打者相手に、真っ向からぶつかる覚悟を見せた。

 来季につながる姿を刻む。今季は2シーズンぶりの白星を挙げるなど、6試合に先発し2勝1敗。右肩関節唇損傷から復活ロードを歩み始めたが、ポストシーズンは若手の波に押され出番に恵まれなかった。秋季キャンプでは信念である直球に、さらに磨きをかけている。「自分のリズムや、打者がいるといろんな要素を試せる」。勝負に飢えた佑ちゃんが、話題の一戦で満足度を高めにいく。【田中彩友美】