オリックス宮内義彦オーナー(79)が、エース金子千尋投手(30)の残留を球団に厳命した。都内のオリックス本社で森脇浩司監督(54)からシーズン終了の報告を受けた4日、メジャーへのあこがれを表明して進路が注目される金子について「わがチームの一員と思っている。引き留めるのも球団の仕事」と言及。悲願の優勝に不可欠な右腕だけに、流出を絶対阻止する構えだ。
球団トップから金子残留の「号令」が下った。2位と健闘したシーズンを振り返った宮内オーナーの口調は、金子や平野佳、坂口ら国内FA有資格者の話題に移ると熱を帯びた。「これはプロ野球の取り決めですからね。FA資格は尊重するが引き続きわがチームの一員と思っている。引き留めるのも球団の仕事。球団が努力するに尽きる」。
中でもメジャーへのあこがれを表明した金子については「金子投手は、わがチームの選手だと思ってます」とキッパリ言った。海外FA権取得は来年のため、今オフにメジャー移籍するにはポスティング・システムを利用するしかない。宮内オーナーは同制度について「私の口から何か申し上げる段階ではない。いつも当社は球団で事情をつかんで協議した上で(私が)話を聞くということをやっているので」と最終報告が届いていないことを示唆。まずは球団が慰留に全力を尽くすべきだと強調した。
今季は優勝したソフトバンクより多い80勝をマークした。同オーナーは「今のパ・リーグは実力伯仲。ホークスが頭1つ抜けている。強いチームにチャレンジしていく」と打倒ホークスを期待。「終わったことより、来季に向かって足りなかったところをどう補うか」と続けた。そのためには、エースの存在は必要不可欠。球団は引き留めのため出来高を含め3年で最大15億円という大型契約を用意しているが、今後の動向が注目される。



