不動のレギュラーへ、足固め!!

 阪神上本博紀内野手(28)が今秋の安芸キャンプで守備の集中強化を図る。8日は鳴尾浜での秋季練習に参加。今季は二塁の定位置をつかみ、打率2割7分6厘、20盗塁と自己最高の成績を残したが、和田豊監督(52)は「今年は最低ライン」とハッパを掛けた。守備を鍛え、体を強くする。レギュラー2年目の挑戦が始まった。

 肌寒くなった鳴尾浜でも、上本の足取りは軽快だった。遊撃でノックを受けて送球する。レギュラーとして奮闘した1年を終えても気の緩みはない。誰にも譲らなかった二塁の定位置を死守するため、秋の鍛錬期が重要になってくる。

 現役時代、同じポジションを守り続けた和田監督の要求度は高い。「長くレギュラーを張るためにも、今年の成績は最低ライン。ここから、どういう成長をしていくか。上本も、最後の方は尻すぼみになったからね」。開幕直後、西岡の負傷離脱で巡ってきたチャンスを生かした。131試合に出場し、プロ入り初めて規定打席に達した。打率2割7分6厘、142安打、7本塁打、20盗塁は自己記録だ。ただ、ラスト7戦は30打数1安打で、2割9分1厘だった打率が急降下するなど、息切れしてしまった。さらにステップアップするための課題は明確だ。

 11日に阪神・巨人連合の一員としてMLBオールスターと戦ったあと、12日以降に安芸入りし、秋季キャンプに合流する。もっとも重要なテーマを問われると、指揮官は間髪入れずに「上本の場合、もっと守備をやっていかないといけない。守備が重点的になる」と言い切る。今季はリーグワーストの17失策を犯した。ゴロへの間合いに戸惑い、はじいたり、後逸したりするシーンも見られた。送球面を含めた総合的なレベルアップを図るべく、守備を猛特訓する。

 昨秋キャンプはセンター返し中心の打撃を徹底して行い、1番を任されるなど成長を示した。今年は、より守備に比重を置いたメニューが組まれそうだ。上本は「去年も、打撃だけでなく守備もやっています」と言う。守備の不安が減れば打撃も生きる。和田監督も「彼の技術からしたら、もっと打てる。守備をやりながら体力もつくだろう」と話す。体力&守備力の向上が一流への近道。絶対的な地位を築くためにも、揺るぎなき土台を固める。【酒井俊作】