ソフトバンク工藤公康新監督(51)が来季も柳田悠岐外野手(26)を1番で起用する考えを示した。20日に就任後2度目の宮崎入り。柳田が今宮健太内野手(23)とそろってベストナインを初受賞したことを知り笑顔で喜んだ。「将来的には3番を打ってもらいたい。1番で長打があって四球で出しても足がある。投手にとって驚異を感じる。(自分が対戦しても)嫌ですね」と話した。

 今季開幕は7番だった柳田はリーグ終盤で1番に起用された。6試合で打率5割。クライマックスシリーズ6試合、日本シリーズ5試合でもすべて1番を打ち、日本シリーズでは打率4割。第2戦から3試合連続初回に出塁し先制点につなげ日本一に貢献した。

 日米野球第4戦を解説した工藤監督だが、まだ柳田とは話ができていない。今後、本人の考えも聞いた上で来季も攻撃的1番を任せるつもりだ。今日21日は秋季キャンプを視察する。

 ◆ソフトバンクの今季1番

 開幕戦は本多。シーズン序盤は中村と本多が多く、左腕対策で今宮が2試合、不調の本多に代わって明石が2試合務めた。本多は35試合。6月からは中村が定着し、最多の99試合。柳田は9月20日西武戦でプロ初の1番。このときは中村と相手投手との兼ね合いが理由だったが、シーズン140試合目の9月24日楽天戦からは得点力アップを期待され1番に。ポストシーズンでは不動の1番となり、日米野球でも小久保監督が1番に置いている。