「2・1緒方チェック」が入る。広島は21日、宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げた。

 緒方孝市監督(45)は来季3年目の美間優槻内野手(20)、練習生デヘススなどの来春1軍キャンプ内定を決めている。だが浮かれてはいられない。キャンプイン当日に1、2軍の入れ替えを示唆した。「集まったらひと目で分かる。その時点で競争は始まっている。(動けない選手は)その場から消えてもらう」。

 1軍は戦う場であり「1から10まで教えてもらう場ではない」。真の戦う集団になるためには、厳しさも必要。今キャンプでも9日に、岩本ら4選手を広島へ帰した。生半可では向き合っていない。練習中は後方から見守り、めったに声は出さなかった。「コーチが代弁してくれた。選手も本当に頑張ってくれた。いい時間だった。MVP?

 難しい。全員が頑張った」。厳しさにつながる優しさが、最後の笑顔に詰まっていた。