日米通算381セーブを挙げた佐々木主浩氏(46)の野球殿堂入りを祝うパーティーが2日、東京都内のホテルで行われた。

 日米通算381セーブを挙げた「ハマの大魔神」佐々木氏は、祝賀会場を埋め尽くした約800人の出席者に深々と頭を下げた。スポーツ界や芸能界、財界の重鎮がずらり。「殿堂入りってすごいことなんだな、とつくづく思いました」。同氏の幅広い人脈を象徴するような華やかなパーティーとなった。

 会の冒頭、花束贈呈役としてイチローが現れると、会場がドッと沸いた。「かわいい弟のような存在。どうせなら目立つところで出てもらおうと思った」。鏡開きでは98年の横浜日本一時の監督・権藤博氏、プロゴルファー青木功、演歌界の大御所・北島三郎らに囲まれ「本当にたくさんの方の支えがあってここまで来ることができた」と言葉に実感がこもった。

 最も尊敬する東北高校時代の恩師・竹田利秋氏(現国学院大総監督)からは、指導者として1度ユニホームを着ることを切望された。佐々木氏は「野球界に育てられた人間。お手伝いできる機会があれば」と、今後も球界のために尽くす決意を新たにした。最後に、天国にいる両親に対し「感謝、感謝の言葉しかない。殿堂入りができて初めて親孝行ができたと思う」と、しみじみと語った。