日本ハムが新外国人として実績十分の元大リーガー、ジェレミー・ハーミッダ外野手(30=ブルワーズ傘下3A)の獲得が決定的なことが9日までに分かった。マーリンズなどメジャー5球団で通算632試合に出場し65本塁打の強肩強打、左打ちの外野手。今季は固定できなかった右翼手の候補の1人として白羽の矢を立てた。ハーミッダで今オフ3人目となり、来季の助っ人補強が完了した。

 日本ハムの来季の戦闘態勢が一気に固まった。走攻守3拍子そろったハーミッダと近日中に基本合意に達する見込みになった。現在は細部の条件面で詰めの段階に突入。渉外担当が派遣されている米サンディエゴで開催中のウインターミーティングの期間中に、正式決定する方向だ。栗山監督ら現場、フロントと一体で補充を目指していた。現役引退した稲葉氏らで手薄となっていた左の強打者として強い関心を示してきたが、やっとメドが立った。

 豊かなキャリアを誇る。ハーミッダは02年ドラフトでマーリンズから1位指名(全体11番目)された有望株。05年にマ軍でメジャー初昇格して通算632試合出場、65本塁打。広角に打ち分けられる器用さにパワーも兼ね備え、来季の中軸候補の1人と目される。陽岱鋼、中田ら右の強打者偏重の打線でアクセントとして期待が高い。堅実で強肩を武器にした守備にも定評がある。走力もあり、広い札幌ドームに適応可能とみている。

 左翼はもちろん、右翼も任せられる適性があることで高く評価していた。レッドソックスに在籍した10年にはソフトバンクで日本復帰する松坂のチームメート。107年ぶりとなるメジャーデビュー戦初打席満塁本塁打を放った「もっている」逸話も持つ。ここ2年間は3Aでプレーしているが、まだ30歳という若さも魅力。過去に日本の他球団が獲得に動いていたが今オフ、異国での再出発を決断した。球団と双方の思惑が合致した。

 日本ハムは既に左腕の台湾・義大のビクター・ガラテ投手(30)と、小谷野と大引のFA移籍の穴を埋める三塁手候補ブランドン・レアード内野手(27=ナショナルズ傘下3A)を獲得。契約更新した先発陣の一角を担うメンドーサとセットアッパーのクロッタを含めた外国人5人体制で、当面は来季をスタートする。残るは獲得を目指して水面下で交渉中のレンジャーズ傘下3Aから自由契約になっている田中賢介内野手(33)の古巣復帰がまとまれば、3年ぶりペナント奪回を目指す15年の陣容が大筋で固まることになる。

 ◆ジェレミー・ハーミッダ

 1984年1月30日、米ジョージア州アトランタ生まれ。02年ドラフトでマーリンズから1位(全体11番目)指名を受け、05年8月31日に初昇格。07年から3年連続2ケタ本塁打(18本、17本、13本)をマークするなど通算8年、632試合で65本塁打、250打点。選球眼の良さにも定評がある。13、14年は3Aでプレー。今季はブルワーズ傘下ナッシュビルで108試合に出場して打率2割5分6厘、16本塁打、67打点だった。主に外野両翼を守る。191センチ、100キロ。右投げ左打ち。