来年の顔は、僕です!

 ヤクルト山田哲人内野手(22)が10日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5800万円アップの8000万円(金額は推定)でサインした。会見では「納得する感じでした」と満面の笑みを浮かべた。

 笑顔の理由は、金額だけではなかった。若松、池山、青木らがつけた「背番号1」を、山田のために空番にして待つことが伝えられた。新(あたらし)専務は「実績を作って恥じないようになればこちらからつけてほしいと言う。空けて待っていると伝えた」と説明。歴代ミスタースワローズの代名詞を空番にすることで、未来を託したいとの思いを示した。

 山田も期待は受け止めている。今季は日本人右打者の最多安打新記録となる193安打で最多安打のタイトルを獲得。ベストナイン選出も最大限評価された。だが、「自分のことしか考えていない1年だった」と、安打が勝利に結びつかなかったことを反省。「来年はチームのことを考えながら成績を残せるように頑張りたい」と早くも“顔”としての自覚を口にした。

 急成長を遂げる山田に、契約するアディダス社も熱視線だ。来年度の野球部門の広告でメーンの1人を務めることが決定。同社担当者は「伸びしろがあり人気度も上がってきている」と抜てきの理由を説明した。カタログや広告で大きく取り上げられることに、山田は「まだまだそんな選手じゃないです」と謙遜しつつ「期待に応えられるようにしないと」と新たなモチベーションにするつもりだ。

 課題は守備と走塁だが、「右に強い打球を打てる感覚をつかめるように、振り込んで体に覚えさせたい」と打撃力も満足せず磨く。「目標はいっぱいあります。200安打打ちたいし、3割30本30盗塁、ゴールデングラブ賞も菊池さん(広島)に負けないように取りたい。(東京五輪も)頑張ってみたい気持ちはある」。貪欲さが尽きない山田が、球界の顔になる日もそう遠くない。【浜本卓也】

 ◆アディダス社と契約する主な日本人選手

 プロ野球では巨人内海、同・山口、同・坂本、オリックス移籍が決まった中島、阪神西岡などが名を連ねる。サッカーでは日本代表MF香川(ドルトムント)や今年ブレークした日本代表FW武藤(東京)がいる。