泰示、大志を抱け!

 巨人原辰徳監督(56)が12日、大田泰示外野手(24)の来季4番奪取に期待した。今季後半に大器の片りんをのぞかせた打撃を評価。「秋季練習の状態を(来年キャンプ初日の)2月1日に持ってきているなら、十分戦える力はついた。大型選手という点で、十分(4番の)可能性を持っている」と言った。間髪入れず「もちろん実績も加味する。しかし、今年が旬だと感じたら、登用はありえる。打順の並びは白紙だね」と続けた。ゼロベースでチームを組み直す上で、大田の飛躍は欠かせないピースと位置づけた。

 今季、リーグ優勝翌日に4番を張った。大田は「ハマスタに着いたら、4番目に44番と書いてあって。『間違いだろ』と。ベイスターズのファンは『何で大田』と言ってました」と謙遜しつつ、大志はしっかり携えている。「巨人の4番は球界の4番。松井秀喜さんから『俺も4番はプレッシャーを感じていた』と聞いて、驚いた。阿部さんや村田さんみたいな安心と信頼感が必要。まずはスタメンで出続ける」と誓った。誰もが描く「4番大田」のロマンが実現すれば、チームの財産になる。