優勝してメジャーへ-。広島前田健太投手(26)が24日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円増の3億円でサインした。球団初の大台で、27歳シーズンの到達はセ・リーグ投手最年少。今オフは断念した米大リーグ挑戦は「近い現実」と表現し、来オフに実現させるためにも、チームを24年ぶりの優勝に導く決意だ。(金額は推定)
サンタからの贈り物は、セ・リーグ投手最年少での年俸3億円だった。広島前田がクリスマスイブの契約更改。来季の目標、かねての夢への思いを隠すことなく語った。
優勝争いにも加わった今季、終盤の勝負どころではチームを勝利に導くことができず、11勝9敗。2位も逃した。年俸は今季2億8000万円の現状維持が基本線とみられていたが、鈴木清明球団本部長から「5年続けて2桁勝っているし、大きな離脱もない。チームの中心、柱として本当によくやってくれている」と評価され、2000万円増で球団初の3億円に到達した。前田は「自分としては納得した数字ではないが、球団には評価してもらった」と感謝した。
18日の下交渉では球団側の方針を受け、今オフのポスティングシステムによる米大リーグ移籍を断念。だが、夢を諦めたわけではない。反対に「そんなに遠い夢ではなく、近い現実」と表現した。海外FA権取得は最短でも17年だが、早期挑戦を強く希望する。「来年頑張って、来年行ければいい。必要とされているときに行くのがベスト。後悔はしたくない」。PL学園から大学や社会人ではなく、プロ入りしたときもそうだった。「自分の人生はそう決断してきた」。
ただ、残留する広島でやるべきことは、はっきりしている。チームを優勝に導くことが最大の使命だ。
「自分としては気持ち良くシーズンを終われればいい。今年までは遠慮していたところもあったけど、先頭に立って引っ張っていけたら。個人よりもチームのことを考えて投げていきたい。チームの優勝も現実味を帯びている。いい方向に導けるように言っていければ」
自身の夢を実現させる前に、まずは広島優勝の夢をかなえる。【前原淳】
▼前田が来季年俸が3億円に到達。広島では初めて。満27歳シーズンでの3億円到達は、セ・リーグの投手に限ると04年上原(巨人=3億円)09年藤川球(阪神=4億円)の29歳を抜く最年少となる。過去最年少はダルビッシュ(日本ハム)と田中(楽天)の満24歳シーズンで、セは松井(巨人=外野手)の26歳。(金額は推定)



