巨人内海哲也投手(32)が原点で15年シーズンをスタートさせ、今季の巻き返しを誓った。昨年は神奈川県内のグラウンドだったが、2年ぶりに故郷・京都の河川敷で元日トレを実施。「僕の原点。いいスタートが切れた」と中学時代の同級生、先輩らが集結し「チーム内海」で約3時間汗を流した。

 小雪がちらつく中でも、額には汗がにじんだ。約100人のファンらが見守る中、一切の妥協なく、ランニング、ダッシュ、キャッチボール、体幹強化のフルメニューを消化。例年より早く11月に始動したが、体の仕上がりは「いいと思います」と手応えを示した。

 昨年の雪辱-。全てはそこに凝縮される。昨季は登板10試合目で初勝利と出遅れ、7勝に終わった。チームでは「リーグ4連覇と日本一」を目指すが、個人では「開幕投手と15勝以上」を宣言。決して口に出すことはないが、最有力候補の菅野から、エースの座を奪取する覚悟で臨む。

 飽くなき探求心でレベルアップを図る。今オフはヨガやハンマーでくいを打ち込むメニューを導入。「前半から飛ばしていく」と言う中で、練習にも創意工夫を加えた。自らが望んだ初夢は「沢村賞」。「爆睡で夢を見なかった」と笑ったが、夢じゃなく、現実でかなえる。【久保賢吾】