身体能力はピカ一だ。楽天の育成ドラフト1位の八百板卓丸外野手(17=聖光学院)は毎年恒例のシャトルランでぶっちぎった。12日に行われた体力テストでドラフト1位の安楽、同2位の小野らを置き去り。126本を走りきり、全9選手でトップに立った。「自信はありました」とひょうひょうと喜びを表現した。

 福島の強豪校、聖光学院でも歴代トップを争うセンスを持つ。担当の上岡スカウトは「身体能力は抜群。聖光歴代選手でもトップクラス。瞬発力とか六角形に表す図があれば、全てが最高値に近い」と説明する。高2の冬から追い込む練習を行い、ベンチプレス110キロ、握力65キロ、背筋力270キロまで上昇。昨夏の甲子園では1番打者として打率5割3分8厘をマーク。チームを8強入りに導いた。広角に打ち分ける巧みなバットコントロールをアピールし、プロの世界の扉をこじ開けた。

 目標は「3年以内に支配下選手になる」こと。この日、都内で行われたNPBの新人研修に参加。広島の山本浩二元監督の講義を受け「頭より体を動かせ」という言葉に感銘を受けた。「はい上がれるように頑張ります」と静かに闘志を燃やしている。【島根純】

 ◆八百板卓丸(やおいた・たくまる)1997年(平9)1月17日、福島市生まれ。鎌田小1年で野球を始める。家族は両親、聖光学院OBの1歳上の兄。卓丸は元巨人投手の江川卓氏の「卓」と白球を表す「丸」から。182センチ、78キロ。右投げ左打ち。支度金200万円、年俸240万円。背番号122。