野球は歯切れよく…。阪神のドラフト1位横山雄哉投手(20=新日鉄住金鹿島)ら新人5選手が13日、都内のホテルで行われた日本野球機構(NPB)新人研修会に参加した。横山は元ニッポン放送深沢弘アナウンサー(79)との模擬インタビューで滑舌の悪さを露呈。楽天安楽との1位対決で完敗を認め、本業での巻き返しを誓った。

 ひょっとして指名されるのかな…。横山の予感は的中した。「次は、阪神タイガース横山雄哉君!」。研修会恒例の模擬インタビューで、新人代表の4番目で呼ばれた。2人前には楽天安楽が「98点」と高評価を得ていた。

 深沢氏

 君は社会人出身だからこれまで会社でいろいろと経験しているよね。

 横山

 はい。ただ、滑舌が悪いので…。

 深沢氏

 本当だ!

 

 開口一番、告白した弱点を肯定されてしまった。ここからが本番。仕切りなおしでスイッチを入れる。まずは踏み入れたプロの世界について質問が及んだ。

 横山

 (プロは)社会人時代よりも、さらにレベルの高い世界です。

 満面の笑みで答えきった。ところが深沢氏は満足していない。横山は「技術面においても一流バッターが多く…」と説明を続けた。そこでようやく合格点。「そこまで言ってもらえると記事になるんだよ。滑舌が悪いのも一音一音が早いんだよね」と指摘された。

 横山

 (安楽は)すごかったです。安楽君ぐらい完璧にできるようになりたい。負けました。

 終了後は潔く3学年後輩への完敗を認めた。しかし、対抗宣言は早く、滑舌も良かった。「野球では(負けないように)しっかり頑張ります」。阪神の新人合同自主トレは「左胸鎖関節の炎症」により8日の初日から別メニュー調整。高知・安芸キャンプスタートが決定的な状況になっている。孤独な毎日が続いているが、闘争心だけは消えていなかった。

 横山

 ドラフト1位として情けない。ライバルは(練習を)やっている。まずは治療に専念して、責任を持ってやりたい。

 第1歩を踏み出した他のルーキーが少しうらやましく映った。我慢の時を経て必ずライバルを逆転し、立て板に水のヒーローインタビューを披露する。【松本航】