楽天大久保博元監督(47)が14日、ドラフト1位安楽智大投手(18=済美)のためにひと肌脱いだ。前日13日の新人研修で、元ニッポン放送の深沢弘アナウンサーから話し方を「98点」と褒められた安楽だが、大久保監督が気になったのは減点された2点。「何が足りなかったの?

 少し早口だった?

 そうは思わないけどなあ」と安楽に言葉をかけた。そして、自らの話術を磨いたきっかけを語りだした。

 間の取り方は六本木のニューハーフクラブで教わったという。某有名司会者もお忍びで勉強に来る有名店。「遠くの席からもツッコミが入るんだよ。あの間の取り方は絶妙だよ」。うまく間を取り、話をどう盛り上げるかは、そんな実地訓練で養った。

 発声について貴重な助言をもらったのは徳光和夫アナウンサーだった。現役を引退し、テレビの仕事が増えた時に相談したところ「あおむけになって新聞の1面を日付から一言一句読んでごらん」と教わった。「それを365日やったんだ」と大久保監督。声が通るようになった。

 度胸をくれたのは和田アキ子だった。和田の番組に出演した際、おとなしくしていたら収録後に真剣に叱ってくれた。ある日、同じ番組でDA

 PUMPがゲストで来た際にアドリブで一緒に踊ったところ「それだよ!」と褒めてくれた。勇気を持って出ていくことの必要性を学んだ。

 未成年の安楽には、ニューハーフクラブに行くのは困難だが、身近なことに上達のヒントがあるというのが大久保監督の真意だとすれば、あとは意識の問題だ。新人合同自主トレに参加している安楽は毎日キャッチボールの相手を替え、受けた球質で勉強しようとしている。その着眼点と吸収力があれば、話術が満点となる日は近いかもしれない。【竹内智信】