2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレ中の日本ハム大谷翔平投手(20)が、早くも「本気」になった。年明け2度目のブルペン入りで、40球を投げた。沖縄での先乗り自主トレまではあと1週間ほど。「(練習量は)今のままで変わらないですよ」とは言いながら、徐々に質を上げてきた。

 カーブ、スライダー、フォークにチェンジアップ。感触を確かめるように、すべての球種を投げ込んだ。ラストは力を込めたストレート。捕手を務めた2年目石川亮のミットが、けたたましい音を立てた。「150キロは出てたと思います」と、先輩の仕上がりの早さに驚いた。

 投球練習後も、鏡の前でシャドーピッチングを繰り返し、フォームチェックを行った。さらには左投げで器用にキャッチボール。「(先乗り自主トレは)気分転換になります。早めに行くに越したことはないですから」。温暖な南国に場所を移せば、さらに球速も上がってきそうだ。