牧やんのようなサブマリンになる。楽天ドラフト6位加藤正志投手(25=JR東日本東北)は西武牧田の大ファンだ。10日の入寮の際、真っ先に自室の壁にポスターを貼った。「フォームを参考にして、少しでも近づけるように」と四六時中見ていても飽きることがない。オフの時はYouTubeで動画を見て、研究するほどだ。
高校進学と同時に上手投げから転向した。当時ロッテの渡辺の映像を見て、独学で投げ方を身につけた。今ではキャッチボールも下手投げで行う。「感覚を磨くためです。70メートルくらいはいける」。地面にこすれるほど低いリリースポイントは大きな武器だ。
ひそかな願いがある。親孝行と旅行だ。契約金で秋田に住む母藤子さん(54)に旅行をプレゼントしたいと考えている。「行ったことがないので、松島に行きたい」。移動手段は社会人でお世話になったJRの列車。活躍して、オフに時間がとれるようになったら、大事な人とすてきな景色を見に行きたいと願う。「これからがスタートという気持ちです」と意気込みを胸に、1軍マウンド行きへのベルをならす。【島根純】
◆加藤正志(かとう・まさし)1989年(平元)9月7日、横浜市生まれ。小3で駒岡ジュニアーズで野球を始める。東京実では2年秋からエース。3年夏は東東京大会準決勝で敗れ、甲子園出場なし。鶴見大では4年秋に最優秀投手賞。173センチ、71キロ。右投げ右打ち。契約金4000万円、年俸800万円。背番号52。



