トリさんの相棒は譲れない!
広陵OBでともに内野のポジション争いに臨む阪神新井良太内野手(31)と上本博紀内野手(28)が、甲子園室内練習場で自主トレを公開した。2人が世話になっている遊撃鳥谷がメジャー挑戦ではなく阪神残留を決断。良太は尊敬する先輩との三遊間コンビ再結成に強い意欲をみせた。
良太は心の底から興奮していた。遊撃という1枠が減ることで、内野レギュラー争いは激しさを増す。「そんなこと関係ないでしょ!
うれしいでしょ!」。ウソ偽りない笑顔で「鳥谷残留」を喜んだ。
「技術的なこと、メンタル的なこと、しっかりアドバイスをもらってきた。また一緒にできる。一緒に三遊間を守れるように、なんとか頑張っていきたい」
野球に対する姿勢、準備、考え方…。一挙手一投足を学んできた先輩だ。残留報道が流れた直後、携帯電話を手に取った。「僕からの電話を一番喜んでいました。うれしそうでした」と自信満々にニヤリ。一段と気合がみなぎった様子だ。
「『ひたむき』をテーマにやろうと思っています。前向きに声を出す。そこに立ちかえってやろう、と。内野も外野もやる。試合に出て、より多く打席に立って、良太ならやってくれるという思いを抱かせられるようにやっていきたい」
昨季は78試合出場。開幕直後から今成との三塁併用が続き、8月下旬に腰の激痛で戦線離脱。打率2割9分5厘、7本塁打の数字以上に悔しさが残った。15年はポジションを保証されない立場でスタート。「監督からも言われているし、サードとライトをしっかりできるようにしたい」。ゼロからのスタートを覚悟し、黙々とキャンプインの準備を進めている。
オフはトレーニングと食事制限で4キロ減となる93キロまで体重を落とし、腰回りを強化。患部の状態は「だいぶいい」。昨年内にノックやマシン打撃を再開し、年末年始も広島のジム「アスリート」で鍛えた。岐阜の治療院でも定期的にはり、整体治療を受け「単純にしびれも収まってきた。キレもちょっと出てきたと思う」。この日も元気にダッシュ、キャッチボール、ティー打撃に汗を流した。
「とにかく今年はやります!
以上です!」
内外野問わず居場所をつかみにいくが、ゆくゆくは…。まもなく本格化する今成らとの三塁争い。鳥谷の相棒という立場は譲れない。【佐井陽介】



