日本一奪回へ、異例の「記者合同自主トレ」だ。楽天嶋基宏捕手(30)が16日、沖縄県内で自主トレを公開した。午前9時20分。球場に到着すると、ずらりと並ぶジャージー姿の記者陣に宣言した。「今日は皆さんにもガッツリ動いてもらいます!」。

 小山伸、銀次ら8選手とともにウオーミングアップが終わると、記者を呼び寄せた。選手が筋トレ内容を決める「1分間体操」で30分間汗を流すと、つらさに記者の悲鳴が響く。そのまま砂浜へ移動すると「地獄のメニュー」と呼ばれるシャトルランが始まった。1分間以内に、20メートルの距離を6往復すること3セット。あまりの厳しさに生まれたての子鹿のように、立てなくなる記者が量産された。

 ひそかに温めていたプランだった。今季のチームスローガンは「一致団結」。日本一奪回に、マスコミとの絆も必要と考えた。「楽天は団結力で他のチームに勝っていかないといけない。優勝した時にマスコミの方も喜んでくれて、うれしかった。毎日球場で顔を合わせるし、コミュニケーションを取りたかった」と説明する。厳しい記事が出ても、記者は1年間苦楽をともにする相手。お互いにチームの優勝を願っている。練習を分かち合い、チーム外でまとまりが出れば、優勝が近づくのではないか。

 嶋は言う。「またファンの方とも優勝を味わいたい」と。記者も巻き込んだ「一致団結」で最下位からの逆襲が始まる。【島根純】