中日大野雄大投手(26)が進化したボディーを手に入れた。10日間におよんだ沖縄自主トレをいったん切り上げて、23日、キャンプの荷物出しでナゴヤ球場を訪れた。「トレーニングをやった前と後で写真をとったら全然違った」。肩回り、腹筋、背中などが明らかな変化を見せた。劇的ビフォーアフターで、3年連続2桁勝利を目指す。

 たくましい顔に自信が現れた。吉見を中心にした恒例の沖縄自主トレだが、今回は中身が一変。ロンドン五輪で日本競泳陣の活躍を支えたトレーナー中里賢一氏(42)が同行した。中里トレーナーの指導で体幹を徹底強化した。特徴的だったのは水泳。「通常のキャンプで泳ぐ4倍くらいの量でした。走るよりも泳ぐことが中心だった」と振り返るほどだった。

 ユニークな「カヌートレ」も実行した。沖縄の海でカヌーをこぎ、普段は鍛えにくい腹斜筋を鍛えた。カヌーの上に立ちバランスを整えるメニューもこなした。野球とは違う動きを多く取り入れ「すぐに効果が出るかはまだ分からないけど、野球に生きると思う」と肉体の変化を実感する。

 日本競泳陣も近年は体幹トレを重視し、その成果が認められている。今季、2桁勝利をノルマとしてエース格の活躍が求められる大野。貴重な経験がもう一皮むけるキッカケになるに違いない。【柏原誠】

 ◆12年ロンドン五輪の日本競泳陣

 中里トレーナーが主にサポートした寺川綾は女子背泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅メダル。日本は銀3、銅8のメダルラッシュとなった。また同じく担当する松田丈志は北京とロンドンの200メートルバタフライで連続して銅メダル。400メートルメドレーリレーでは日本男子初の銀メダルを獲得した。