巨人ドラフト1位の岡本和真内野手(18=智弁学園)が26日、春季キャンプでの肉体改造を誓った。この日、ジャイアンツ球場で行われた新人合同自主トレが打ち上げ。期間中、1度だけ腰の違和感を訴えたが順調に回復し、きっちりと完走。「毎日違うメニューで、すごく勉強になった。全てが野球に通じると思う」と笑顔で振り返った。己を持つルーキーは、キャンプでのテーマに課題の肉体強化を挙げた。2月からは、内田打撃コーチや各担当コーチからプロの技術を吸収する日々を送るが、岡本はしっかり足元を見つめた。「ケガをしないように、まずは体を強くして、しっかり土台を作っていかないと。体が強くないのに、技術ばかり教わっても、あまり意味がないと思うので」と言った。

 そこで、だ。とっておきのアイテムが2軍練習で導入される。内田コーチが推奨するのは重さ8キロのベルト。主にティー打撃中に腰に巻き、バットをスイング。体幹の強化や体の軸を意識させる練習法で、広島の2軍監督時代には堂林、鈴木誠、松山らが使用した。かつて、阿部が使用した重り付きベストとともに、名伯楽発案の秘密兵器が岡本の肉体を強化する。

 極め付きは、「ViPR」と呼ばれる新トレーニング器具。筒のような形状で動作のパターンを変えることによって、筋力や俊敏性、バランス能力などが鍛えられるという。球団関係者によれば、コーチ陣の要望で発注され、肉体改造の秘策に使用される可能性もある。この日、岡本が書いた言葉は「I

 have

 a

 dream」。夢を持って、キャンプ地宮崎に乗り込む。【久保賢吾】<巨人選手の特殊器具を使った練習>

 ◆変身ベルト

 杉内が導入。体のゆがみを整える「リアラインコア」と呼ばれる矯正バンドを上半身に巻き付けて自主トレ。

 ◆防弾チョッキ

 阿部が数年前に使用。重さ10キロの鉄製ベストを着込んでバッティングする。阿部はアイデアマンで「しっかり地面をつかみたいから」と、地下足袋トレを敢行したこともある。

 ◆砲丸投げ

 高橋尚(現DeNA)、内海らが以前に活用。「CUBA(クバ)」ボールと呼ばれる鉄球は、その名の通りキューバ発祥で重さ約1キロ。地面にたたきつける。内海は今オフ、ハンマーで地面にくいを打ち付ける練習も。