阪神西田直斗内野手(21)は守備のミスを撲滅する。守備が課題なのは、自分で十分に感じていた。昨年も沖縄・宜野座キャンプに参加。オープン戦にも出場し続けたが、開幕直前の3月16日西武戦で失策し途中交代。開幕1軍に残ることができず、昨季中は1軍昇格もなかった。

 「今思うことはあの試合にミスが出たことが大きな原因。練習はミスしていいけど、僕は実戦でしている場合じゃない」

 鳥谷が残留して、内野手の競争はより厳しくなる。試合出場の機会を増やすために、守備の向上が不可欠だ。キャンプでは高代コーチが若手内野手への猛ノックを宣言。「もう、どんどん打ってください!」と待ちかまえる。「鳥谷さんは関係ないです。僕はうまくならないと。見て見本になる選手。吸収していきたい」。大阪桐蔭から4年目を迎えた西田が、目の色を変えてチャンスをつかみに行く。