プロ2年目の日本ハム渡辺諒内野手(19)が2月1日から沖縄・名護で行われる春季キャンプで、初の1軍スタートが濃厚になった。26日、千葉・鎌ケ谷で開かれたスタッフ会議で1、2軍のメンバーが決定した。激化する内野のレギュラー候補として、抜てきされる見込み。「今年は、やるしかないです」。13年のドラフト1位がチャンス到来にやる気を倍増させた。

 1年前の反省を教訓にする。昨季は入団当初から2度のケガに泣き、イースタン・リーグでは50試合出場にとどまった。シーズン終盤にプロ初出場し、初安打も放ったが、2試合の出場に終わり悔しさが残った。「準備はしていきたい」と意気込む。チーム事情も追い風になる。FA移籍で小谷野、大引が抜け、再編急務な遊撃手や三塁手の筆頭候補に挙がる。キャンプで結果を残し、レギュラー争いに食い込むつもりだ。

 この日は千葉・鎌ケ谷で自主トレ。走り込みなどで自らを追い込んだ。オフは精力的にランニングメニューに取り組み、春季キャンプを見据えて体力向上に力を入れている。「昨年、何も出来なかったので勝負です」。いちずな思いで開幕まで突っ走る。【田中彩友美】