変幻自在打法で二塁レギュラーを取る!

 阪神上本博紀内野手(28)が27日、沖縄先乗り合同自主トレに参加した。宜野座ドームで行ったフリー打撃では、昨季から2点を変化。拳ひとつ分以上は短く持っていた握り方を変え、目いっぱい長くバットを持った。同時に極端に重心が低かった構えをやや高くし、スイングを繰り返した。

 「自分はひ弱な体なんで、長く持って振れるならその方がいい。短く持った後に長く持つとバットが重たく感じる。去年は正直、短く持ちすぎたという気持ちがあるので。もちろん、まだどっちの持ち方にするかは分かりませんけどね」

 昨季は自己最多131試合出場で打率2割7分6厘。西岡との二塁レギュラー争いに向け、成功したスタイルに変化をつけるには勇気がいる。それでも進化するため、今後も握り方を試行錯誤していくつもりだ。

 構える際の重心位置も同じ。「まだ決めていない。体調にも合わせながら考えてやっていきたい」。昨季のように低い方が安定するのか、高くするべきか、冷静に見極める。久保田スラッガー製のバットは昨季、33・5インチ2本、34インチ2本の計4本を使い分けたが、今季は34インチ2本に絞る予定。頼れる相棒とともに、最良のスタイルを探し出す。【佐井陽介】