オリックス松葉貴大投手(24)が、カブス和田毅投手(33)ばりの「脱力投法」で2桁勝利を目指す。27日、神戸市西区の室内練習場ブルペンで45球。今季テーマは直球の質向上だ。ゆったりフォームから打者の手元で伸びる球筋が理想。「リリースの瞬間だけ力を入れる感じ。究極で言うと70の力で投げて100のボールが行くように」。あこがれであり、参考にしているのが和田だという。昨秋の日米野球では対戦相手だったが「すごすぎてしゃべられなかった」。それでも間近でお手本を見られたことはプラスになった。

 1年前のオフは乗車したタクシーの自損事故に巻き込まれて左手首を打撲。それを乗り越えてシーズン8勝1敗の好成績を残した。今も助手席に座るのが怖いというが「去年に比べたら順調にキャンプに入れる」と充実の顔だ。昨年の年賀状に「10勝します」と書いて達成できず。この正月は「今年こそ10勝します」と書き添えた。“公約”を何としても実現する。