8年ぶり広島復帰の新井貴浩内野手(38)が1日、宮崎・天福球場の右翼後方に新設された屋内練習場で約70分間、球を追い続けた。自主練習に充てられた午後に特守を志願。

 入団当時、2軍守備走塁コーチだった永田総合コーチに直訴した。永田コーチに「明後日(3日)から朝、特守あるぞ」と気遣われたが、新井は「大丈夫です。まだ本気を出していません」と即答。約200球のノックを受け続けた。「若いころ鍛えてもらった。下半身強化にもつながるし、いろんな競争がある。しっかりやっていきたい」。背番号28のユニホームを初披露したベテランは、久々の恩師のノックに大粒の汗を拭いながら充実の表情を浮かべた。

 「初心に帰る」と言った通りの練習量だ。緒方監督も「こっちから抑え気味にしないといけない。違和感なくずっと(チームに)いるような存在に見えた。周りの選手にすごく溶け込んでいて不思議に感じた」と、存在感を認めていた。