2人の指揮官にほめられた!

 オリックスのドラフト7位ルーキー、西野真弘内野手(24=JR東日本)が3日、宮崎キャンプを視察した侍ジャパンの小久保裕紀監督(43)から絶賛された。フリー打撃を見た小久保監督は、自ら切り出した。

 「あの西野はいい選手やね。体は大きくないけど、バットの出る角度はセンスを感じる。阪神にいた久慈(照嘉)さんみたいやね」。侍ジャパンは3月10、11日に欧州代表との強化試合をセット。その代表選考のための視察で、ダイヤの原石に目がいった。伝え聞いた西野は「光栄のひと言です」と恐縮しきりだ。

 167センチはチーム最小兵。日本代表は昨年の仁川アジア大会で経験。本塁打も放った。今キャンプは同8位小田裕也(25=日本生命)とA組(1軍)スタート。「初日は緊張で体が動かなかったが、少しずつ自分を出せるようになってきた」と、この日最終日の第1クールを振り返った。

 森脇監督も西野について「実戦向きかなと感じさせる。いろんな球に対応できるし、タイミングの取り方に柔軟性がある。加えて足もあるしね」と評価。西野は「目標は開幕1軍」と力を込めた。中島、小谷野の加入で層が厚くなった内野陣に、面白い存在として浮上してきた。【大池和幸】

 ◆西野真弘(にしの・まさひろ)1990年(平2)8月2日、東京都生まれ。南葛西小時代に葛西キラーズで野球を始める。浦安シニアから東海大浦安、国際武道大と進学。JR東日本では都市対抗準優勝を経験。50メートル6秒2。遠投95メートル。167センチ、68キロ。右投げ左打ち。