日本ハムの「子持ちルーキー」、ドラフト5位の瀬川隼郎投手(28=室蘭シャークス)が、実戦初登板に向けアピールした。12日に沖縄・国頭での2軍キャンプでシート打撃に初登板。担当の白井スカウトらが見守る中、打者6人に計31球で無安打2三振。一方で2四球を与え「全体的に、まだまだです」。15日紅白戦(国頭)で実戦初登板予定で、厳しく自己採点した。

 経験豊富な投球術は見せた。打者3人と相対した最初のマウンドでは、岸里にカウント3-1から内角を突き、詰まらせ遊ゴロに抑えた。2度目は2三振、1四球。球速は計測されず、首脳陣の感触は「140キロは出ていなかった」。スピードはまだ自己最速148キロには及ばないが、岸里は「ビリビリきました」と球威を評価した。

 伊藤総合兼投手コーチは「いいボールと悪いボールがはっきりしていた。でも、全く心配していないです」と課題を挙げながら、信頼も寄せている。15日紅白戦に、照準は定まっている。瀬川は「順調にきている」と気負いなく、1軍合流へとつながる舞台に立つ。【田中彩友美】