復活の号砲だ。オリックスT-岡田外野手(27)が12日、宮崎キャンプのフリー打撃で、登板した馬原から豪快な右越え弾を放った。自主トレ中の1月末に左肩を痛め、出遅れていた大砲が、一気に上昇カーブを描いた。

 景気づけの「1本締め」だった。最終16スイング目。セットアッパーの直球をたたくと、長距離砲らしく高い軌道の打球は右翼の芝生席へ。「振ったところに投げてくれただけですよ」と謙遜したが「今日の内容は良かったですね」と状態良化を認めた。

 キャンプ初日から別メニュー調整で、8日に全体練習に合流したばかり。前日11日は居残りで打撃マシンに向き合った。「2週間以上バッティングをやってなかったし、(バットの)抜けが悪い」と悩みを打ち明けた。40分間ぶっ通し。最後は倒れ込むほど追い込み、感覚が戻ってきた。

 今キャンプのフリー打撃では初めて現役投手との“対戦”。最初のスイングでは左方向へ鋭いライナーも放った。安打性の打球がちょうど半数もあった。例年より仕上がりが早い馬原の直球を負けずに打ったことも意味がある。その馬原は「さすがだなと。Tの仕上がりも早いなと思った」とうなった。

 9日に誕生日を迎えた。「27歳の岡田貴弘に期待したい」と言っていた森脇監督も「いい打球がはじき返されていた」と目を細めた。「もっともっと投手の球を見たい。体の状態を見ながら、振れる時にしっかり振りたい」とT-岡田。昨季は腰痛で開幕1軍を外れた。同じ失敗はまっぴらだ。【大池和幸】