開幕投手争い、いきなり直接ガチ対決だ。阪神の沖縄・宜野座キャンプで15日紅白戦に藤浪晋太郎投手(20)と能見篤史投手(35)が先発で投げ合うことが分かった。3年目の大役にこだわる藤浪の挑戦を受けて立つ形の能見は12日、162球のブルペン投球で和田監督をうならせた。4本柱のメッセンジャー、岩田も登板予定。3・27マウンドへ、紅白戦で白黒つける!?
ポカポカ陽気の沖縄・宜野座に、戦いの嵐が近づいてきた。15日、今キャンプ初の紅白戦で藤浪と能見の直接対決が決まった。中西投手コーチが「開幕投手候補の4人のうち2人が先発や」と指名した。3月27日中日戦、開幕戦の京セラドーム大阪マウンドを巡り、激しく火花が散る。
3年目の大役狙いを公言してはばからない藤浪と対照的に、これまで能見は「ランディー(メッセンジャー)が黙っていない。こっちはやることをやるだけ」とはぐらかすなどノラリクラリ。そんな左腕の真意は、この日のブルペンに表れていた。今キャンプ最多となる162球の熱投。変化球も解禁し、決め球フォークは11球投じた。「セットもまだまだなので、特にないですよ。(変化球も)試す程度です」とまだ説明は淡々とした口調だが、胸に秘めた思いは、ラスト16球で右打席に構えた和田監督が感じ取っていた。
「1球1球、完全に意図を感じるようなブルペン。昨年のこともあるんで、思いがつまったというか。投球に気迫が感じられる」
実績十分な昨年の開幕投手が、本気になった。そんな高い壁が、初実戦となる紅白戦で「比較対象」となる。藤浪は「内輪で争ってもという感じですけど、あまりそこは意識しない。初実戦ですし、打者の反応を見ていきたい。大事なことは他にあると思うので、いろいろ試していきたいと思っています」と冷静。こちらも15年開幕投手への照準はぶれていない。
「オープン戦ではしっかりアピールしていきたい。普通にやっていたらいけない立場ですし、いいところでは投げさせてもらえない。試したいこともありますが、その上で結果を残せるようにしたい」
ふさわしいかどうかは結果で証明するのみ。その第1歩に、能見との先発投げ合いは願ってもない舞台だ。紅白戦の2番手以降には、開幕投手最有力との声もあるメッセンジャーと岩田も登板する。4本柱が戦いの場に集結。トラの開幕バトルが直接対決から本格化を告げる。【宮崎えり子】<能見と藤浪ここまで>
◆1月31日
(新ユニホーム発表会見)藤浪が「能見さんたちからポジションを奪っていけるように」と宣戦布告。能見は「いいんじゃないですか。本人がやりたいと言って行動しているのだから」。
◆2月1日
藤浪は日本人投手でただ1人ブルペン入りせず。能見はブルペン一番乗りで73球。
◆2日
藤浪が初ブルペンで61球。広島前田から教わった「脱力投法」の習得を進め、変化球6種類の感触も確かめた。
◆3日
能見が3日連続ブルペン入り。軽快テンポでこの日のブルペンで最多の91球。
◆4日
藤浪は2度目のブルペン入り。3年目でキャンプ最多となる70球。「球数を意識しているわけではないんで」。能見は4日連続のブルペンで、ここまで最多123球。
【第1クール計
藤浪131球
能見365球】
◆6日
江夏臨時コーチが「開幕は外国人か藤浪君」。藤浪は70球を投じ変化球が何度かワンバウンド。
◆7日
藤浪は初の2連投で68球。3月の侍ジャパンメンバーにリストアップされたことも判明。
◆8日
藤浪はブルペンに入らず、連日のフィールディング練習に「送球安定のために」。能見はこれまで最多の143球。「球数をしっかり投げようと思っているので。変化球もそのうち投げますよ」。
◆9日
藤浪はブルペンで57球。新球「シンカーチェンジアップ」を2球投じた。
【第2クール計
藤浪195球
能見397球】
◆11日
藤浪は最多の71球でフォーク8球。能見はブルペン皆勤が途絶えた。



