二塁争奪戦は激アツ!
阪神は15日、沖縄・宜野座キャンプの紅白戦を行い、二塁の定位置を巡って西岡剛内野手(30)と上本博紀内野手(28)が激しく火花を散らした。昨年11月に右肘を手術した西岡は今季初実戦で猛打賞。盗塁2つを試みるなど、今季は足でも攻める姿勢だ。上本も負けじと1安打2盗塁を決めて真価を発揮。う~ん、ぜいたくな悩みやなあ~。
他球団もうらやむ、豪華なレギュラー争いだった。二塁ポジションを巡るリング。赤コーナーに上本が立ち、白コーナーに西岡が対する。7ラウンドは壮絶なパンチの応酬だった。まず仕掛けたのが上本だ。1回に四球で出塁し、大和の2球目に猛ダッシュ。難なく二塁を陥れ、今成の適時打で先制のホームを踏んだ。
3回も先頭打者の役割を果たす。バットを長く持つ15年スタイルで、岩田の外角直球を右前へ。再び二盗に成功。アウトにこそなったものの三盗まで試みるなど快足を惜しみなく披露した。1安打2盗塁の活躍にも表情を変えない。「どんどん走っていきたいです。まだまだこれから。いろいろ試しながらです」と話し、早々と引き揚げた。多くを語らない。黙々と、それでいて、堂々と戦うのがポリシーなのだ。
昨季、二塁の定位置をつかんだ上本の好プレーに触発されるように西岡も譲らない。強烈なカウンターを繰り出したのは3回だ。メッセンジャーの直球を捉え足元を襲う中前打。昨年11月に右肘にメスを入れて以降、復帰戦で鮮やかなヒットを放った。すぐに二盗を試みた。アウトになったが、前を向く姿勢にあふれた。
西岡
去年、一昨年はそういう(走塁の)意識がなかった。自分の体が動く。それを出していかないといけない。今はアウトになっても反省できる時期です。
昨季は上本に定位置を奪われた立場だ。オフの自主トレは猛練習&食事制限で7キロ近く減量した。スピードを取り戻すための覚悟があふれていた。5回も左前に運び、再び盗塁を敢行。梅野の強肩に阻まれても、チャレンジが何よりも重要だろう。7回も左前へ。今季初戦でいきなり猛打賞の大暴れだ。初めての「西岡VS上本」のマッチアップはドロー。リングの中央で両者とも引かなかった。
上本が闘志を内に秘めるタイプなら、西岡は全身から発散させる。年明け早々から「二遊間で勝負して試合に出られなければ控えでもいい」と腹をくくった。幸先のいいスタートに「スイングとか、タイミングの取り方はできた」と充実感をにじませながらも言う。「喜びは1つもない」。バットを握る右の手のひらに大きなマメができている。不退転の決意で臨む男の意地があった。【酒井俊作】



