<練習試合:ヤクルト14-3KIA>◇15日◇沖縄・浦添
狙い通りだった。ヤクルト真中満監督(44)が初陣を圧勝で飾った。今季初の実戦となった韓国KIAとの練習試合。「ベストな状態のメンバーでいく」とオーダーを組んだ。左アキレス腱(けん)の手術により来日が遅れているバレンティン、キャンプ中に左脇腹を痛めた川端が不在の中、18安打で14得点。大暴れの打線にも新監督は浮かれることなく、「これからの戦いが大事になる」と引き締めた。
確実に練習の成果は表れている。同点で迎えた5回。先頭の山田が足で実践した。左前へ痛烈な当たりを放つと、左翼手の送球がそれたことを見逃さず、一気に二塁まで到達した。その後、雄平の勝ち越し打を呼び込んだ。「いいタイミングだった」と真中監督。「暴走と好走は紙一重」と考え、キャンプ中から走塁の指導に熱を入れていた。
秘蔵っ子の活躍にも目を細めた。スタメンで起用された6年目の荒木が6回2死走者なしから、内角スライダーにうまく合わせ、左翼席にソロ弾を放った。指揮官が2軍打撃コーチ時代から熱心に指導し、内外野を守れるユーティリティー。人生初の右翼手だったが、真中監督は「荒木には合格点をあげたい。よくやってくれた」。1軍キャンプに初招集した高卒2年目の児山も9回に登板し、打者を3人で片付けた。同監督は「若手であれだけ投げられれば、頼もしい」と結果に満足した。
主軸不在の中での快勝劇。チームは昨季まで2年連続最下位で、1月31日に参拝した沖縄・那覇の波上宮で真中監督は「目指すべきは一番上」と、絵馬に「優勝」の2文字を書き込んだ。1年目の手腕に期待感いっぱいの、満点デビューだった。【栗田尚樹】



