<練習試合:楽天0-6韓国サムスン>◇15日◇沖縄・金武町

 今年の横山は違う。楽天の横山貴明投手(23)が今キャンプ初の対外試合で先発し、3回を投げ1安打無失点の好投を見せた。

 昨年、韓国シリーズを4連覇したサムスンが相手でも動じなかった。2回。5番打者を簡単に追い込むと、決め球に得意のチェンジアップを投じた。バットは空を切り、3球三振に仕留めると、次打者には直球で空振り三振を奪った。ストライク先行の強気な攻めが光った。

 3回を打者10人、34球を投げ1安打に抑えた。横山は「結果は満足です。カーブの精度があまり良くなかったですが、強いストレートで差し込めた球もあったし、インコースをうまく使えました」と“初先発”を笑顔で振り返った。大久保監督も「去年はおどおどしたところがあったが別人だね。頼もしくなった」と、堂々としたマウンドさばきを絶賛した。

 昨年の経験が大きい。「去年と違って落ち着いて投げられています。先発の枚数が少ないことをチャンスだと思って、どんどんアピールしていきたいです」。今年こそ、1軍で右腕を振り続けてみせる。【和田美保】