投打「二刀流」3年目を迎えた日本ハム大谷翔平投手(20)に、サンゴ界のパイオニアからエールだ。独学では世界初となる人工の養殖サンゴの産卵を成功させた金城浩二氏(44)から、自身の開拓精神に重ね合わせた熱いメッセージが送られた。沖縄・名護キャンプ休日の16日、大谷は名護市内にある児童養護施設を訪問。今日17日は練習試合の韓国KIA戦(名護)に先発する。
未来を切り開く精神は、野球もサンゴも同じだった。金城氏は熱く、二刀流を推進した。「選手が悔いなく、野球人生を全うすればいいんです。外野がゴチャゴチャ言うと、面白いものは生まれない」。自身の成功体験から、夢を追い続ける大事さを力説した。
情熱は偉業を成し遂げる原点だ。金城氏は10年に公開された映画「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」の原作者。98年から独学でサンゴの研究を始め、05年に養殖サンゴの産卵に成功した実績を持つ自分もそうだけど、やらないと何も生まれない。みんな先に、できない理由を見つけるんですよ。そうじゃない。やるんです」。好きなこと、やりたいことを追求することが、成功の近道と説いた。
誰も歩いたことのない道は険しいが面白い。「型に、はまるな。いろいろな価値は時代ごとに高めていかないといけない。大谷君はそれをやろうとしているんだから、そのまま頑張れ」。投打二刀流の背中を力強く押した。
この日、金城氏は在住する読谷村で大野らがサンゴ再生プロジェクトに参加。あらためて、プロ野球選手が持つ影響の大きさに感嘆した。「プロ野球選手は夢を与えられるよね。やっぱり、大人が夢を見ないと子どもに夢は与えられない。伝説を作ってくれ!」。初の開幕投手を目指す大谷に、心強いエールを送っていた。【木下大輔】



