<東京6大学野球:明大4-2法大>◇第4週初日◇5日◇神宮

 明大は左腕の山崎福也(さちや)投手(2年=日大三)が投打に見せ場をつくり、今季負けなしだった法大に先勝。初完投目前で降板したが8回1/3を2安打2失点(自責1)、打っても2安打1打点とフル回転した。

 明大の「投打二刀流」が本領発揮した。先発の山崎は9回、1死後に連続四球で降板するまで、2安打1失点(自責0)と好投。交代後に走者が生還し、昨秋のデビューから続いていた自責0は27イニング目で途切れたが、今季2勝目を挙げた。3回の左前適時打など打っても2安打だった。

 初完投を逃しても「ヒットが出れば投球もいい方向でいけます。先発の自覚も出てきました」と笑顔を絶やさない。今季、前エース野村(現広島)から1回戦先発の大役を引き継いだ。一方でその打力も買われ、慶大2回戦は5番一塁で中軸を担った。

 後輩には負けられない。立大を完封した早大・吉永や慶大・横尾ら、日大三の昨夏甲子園Vメンバーが同リーグで活躍。だが山崎も2年前のセンバツ準優勝投手だ。同大会では個人大会通算最多タイの13安打もマークした。「吉永は実力がある。でも日大三の後輩と対決したら抑えたいし、打者としても打ちたいです」。今後も先輩の威厳を見せていく。【鎌田良美】