<都市対抗野球:東京ガス6-1七十七銀行>◇18日◇1回戦◇東京ドーム

 2年ぶり10度目出場の七十七銀行(仙台市)が、開幕戦で東京ガス(東京都)に敗れた。1-2の6回に2投手が犠打エラーや押し出し死球、暴投など1安打で3点を許して自滅。6安打の打線は長打が1本も出ず、5年ぶりの勝利を逃した。

 6回に七十七銀行の勝利が遠のいた。無死一、二塁。先発のルーキー右腕東谷(あずまや)優(23=中部学院大)が、犠打処理を一塁へ悪送球して1点を献上。なお無死二、三塁のピンチでTDKからの補強選手、右腕阿部正大(32=軽井沢)が登板。中飛、四球で1死満塁となって、押し出し死球と暴投で2点を許した。

 三浦一磨主将(28=東日本国際大)は「まだまだ弱いですよね。いつも出ないミスが出た」と嘆いた。2次予選7連戦に耐えて成長した打線も、長打ゼロに終わった。5イニングで出した走者はすべて1死からで「足を絡めた攻撃もできなかった」と上野尚文監督(44)。東京ガスの3投手の継投に4回以降は1安打と、反撃できなかった。

 「予選を勝ち抜く力はある。あとは全国だね」と、上野監督は言った。8月27日から始まる日本選手権東北最終予選(宮城)で、再出発する。【久野朗】