<北東北大学野球:八戸学院大7-0ノースアジア大>◇第3週最終日◇7日◇青森県弘前市・はるか夢球場

 八戸学院大が7回コールドでノースアジア大を破り4勝2敗とし、青森大と並び2位タイに浮上した。右腕尾山将悟(3年=北海学園札幌)が7回を1安打無四球7三振で完封。今季初勝利を飾り、逆転Vを目指すチームに弾みをつけた。

 参考記録ながらノーヒットノーラン達成は目前だった。尾山が6回まで出した走者は、3回の振り逃げの1人だけ。最終回となった7回も簡単に2死を取った後、右前打を打たれた。だが冷静に次打者を打ち取り、ゲームセット。無四球でもあり、最後までテンポのいい投球が続いた。

 「負けると優勝は厳しくなるし、これ以上チームに迷惑を掛けたくなかった」と尾山は語気を強めた。今季は岩手大戦と青森中央学院大戦に登板し2敗。名誉挽回のため「必死だった。相手の攻撃を3人ずつで終わらせ、味方の攻撃へリズムをつくることを意識した」。フォア・ザ・チームの姿勢が生んだ好投だった。

 185センチ、77キロで最速146キロの右本格派。1年春には全日本大学選手権の亜大戦に先発起用された。尾山は「チームはこの後全勝しかない。全国の舞台でまた投げたい」と決意を新たにした。【北村宏平】