目指すポスト赤星!

 阪神がドラフト2位で指名した国際武道大の柴田講平外野手(4年=福工大城東)は尊敬する“先輩”を目標に掲げた。この日、菊地東日本統括スカウトの指名あいさつを受け「赤星2世と呼ばれるように頑張りたいですね。走塁、守備範囲がすごい」とニッコリ。南球団社長が「ポスト赤星」に指名した男は早くも“弟子入り”を宣言した。

 体は小柄だが、シュアな打撃と俊足が売り。175センチ、77キロ。170センチ、66キロの先輩よりは“大柄”だが、プレースタイルはそっくりだ。入団時で比べても赤星の50メートル走5秒6に対し、柴田も5秒7と負けてはいない。赤星はプロ8年間で5度の3割を記録。一方、後輩も千葉県リーグで首位打者を2度獲得し「2世」の素質は十分だ。

 福工大城東3年のセンバツ大会では準々決勝に進出。中堅手として踏みしめた芝の感触は脳裏に焼き付いている。「甲子園は左中間、右中間が広い。どこまで走れば打球を取れるかイメージできる。狭いより広い方が足を生かせる」と自信もチラリのぞかせる。「首位打者を取ってみたい。より多く塁に出ないとピッチャーの癖が分からない。盗塁は自分の感覚。自分の体で覚えるしかない」。大学球界屈指のスピードスターが新たなチャレンジに燃えている。【佐井陽介】

 ◆柴田講平(しばた・こうへい)1986年(昭和61年)7月17日、福岡県北九州市生まれ。市立本城小4年から投手として野球を始める。福工大城東では2年春から控え投手としてベンチ入り。同秋から中堅手にコンバートされレギュラーに。3年春に甲子園出場してベスト8。国際武道大では千葉県リーグで首位打者2回。175センチ、77キロ。左投げ左打ち。