西武が背番号シャッフルで活性化する。前田球団本部長が「毎年あることですが、4、5人を変えることになる」と選手への奮起を促すため、背番号を変更することを明かした。ドラフト1位指名した花巻東の菊池雄星投手(18)には、6球団が競合したルーキーにふさわしい番号を空けて待つことになる。

 空き番号は、今季で退団した清水の4、岡本慎の12、正津の25、三井の29、江藤の33などがある。結果を出し、期待する選手には見合う番号が用意され、逆に不振が続く選手には叱咤(しった)激励の意味を込めて変更される。星の52、松坂の58、山崎の17などが変更を検討されている。

 気になる菊池の背番号について、現役時代に41番をつけた渡辺監督は「41?

 いいけど、右投手って感じがするなあ」と笑ってはぐらかした。自ら抽選で引き当てただけに、候補の1つではあるようだ。現時点で有力視されるのは17番。菊池が甲子園に初出場した高校1年生の時に背負った番号であり、誕生日が6月17日という縁もある。

 いずれにしても、背番号シャッフル後に空いている中から、番号を選択することになる。背番号は、選手のもう1つの顔として長く語り継がれていくもの。西武の将来を担う黄金左腕が何番を背負うのか注目だ。【柴田猛夫】