115キロのブーちゃんが2ケタ盗塁を目指す!

 中日からドラフト3位指名された亜大の中田亮二内野手(22=明徳義塾)が9日、東京・西多摩郡日の出町の合宿所で指名あいさつを受け、年間10盗塁を目標に掲げた。中田はプロ野球史上最重量の巨漢だが、50メートルは6秒4と意外に俊足。大学時代はリーグ戦97試合で6盗塁、日本代表に選ばれた07年日米野球など国際大会でも4盗塁を決めている。

 大学時代の盗塁の半分はノーサインで走ったといい「相手は警戒していないと思うんで、その中で走るのは楽しい。塁上では走らなさそうなそぶりを見せておき、チャンスがあればどんどん走ります。10盗塁以上はいきたい」と、本気だ。

 担当の仁村スカウトも「足も速いし、グラブさばきもうまい。代走から入って守備固めも可能」と、打撃だけでなく、足や守備も高く評価。中田スカウト部長も「キャラクター的にも人気が出ると思う。身体能力を生かしてレギュラーをとって欲しい」と期待した。

 115キロの巨体を動かす原動力は、1日5食の食事にある。好物は空揚げで「100個は楽に食べられる」という大食漢。亜大は1日10時間のハードな練習で知られるが「おなかが減ると動けない」と、練習の合間には自分で作ったおにぎりや、ポケットに忍ばせておいたチーズを口にし、4年間痩せることなく115キロの体重を維持してきた。

 「練習と食べること以外は興味がない」(中田部長)練習の虫。ベスト体重の115キロを減量する予定はなく荒木、井端、藤井ら俊足の先輩に負けじと最重量盗塁を狙う。【福岡吉央】