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2010年9月9日

ドラフト注目選手・大石達也(早大)

早大の守護神・大石達也投手

 クローザーが欲しい球団は、今すぐ大石に助けてもらえばいい。短いイニングなら大学球界NO・1。プロに入っても威力抜群のストレートで即「大魔神」になれる力を持っている。大石のピッチングにはそれくらいの迫力、凄みがある。

 リーグ戦で実力は実証済みだが、今夏の世界大学野球選手権でその力を見せつけた。4試合に登板。すべて1イニングを投げ10個の三振を奪った。準決勝の米国戦では並み居る強打者から3者連続三振。ほとんどが150キロ台のストレート。しかもコーナーギリギリに決めるのではなく、空振りで三振を取れることが最大の魅力だ。分かっていても打てない。こんな厄介な投手はいない。

 最速は今年4月25日の明大戦でマークした155キロ。リーグ戦では今春終了時点までで129回を投げ188奪三振。奪三振率13・12という凄い数字を残している。変化球はスライダー、フォークボールがあるが、基本は真っすぐ。阪神藤川球児のような素晴らしいストレートが最大の武器。昨年11月に行われたNPB選抜戦では広島天谷、巨人亀井からも三振を奪っている。柔らかなフォームから、打者により近い位置でボールをリリースできる。ほかの投手と比べわずかな差なのだが、これが同じ150キロでも空振りをバンバン取れる理由だ。

 早大では5回前後のロングリリーフもこなす。先発も3試合経験があるがうち2試合は失敗しており、やはりリリーフが向いている。また入学時は遊撃手として期待されたこともあるなど、打撃にも非凡なものがある。野球選手としての可能性を一番秘めている男、それが大石である。【福田豊】

 ◆大石達也(おおいし・たつや)1988年(昭63)10月10日、福岡県太宰府市生まれ。太宰府西中時代、硬式「大野城シャークス」で投手と内外野を経験。福岡大大濠では1年秋から投手。2年秋、九州大会に出場も初戦で敗れセンバツ出場ならず。3年夏は初戦の福岡一戦で10球団15人以上のスカウトが見守る中、最速145キロの速球で12三振を奪う力投も、1-1の9回裏、押し出し死球を与えサヨナラ負け。甲子園には1度も出場できなかった。早大スポーツ科学部に入学し1年秋にリーグ戦デビュー。早大の守護神として君臨中。185センチ、86キロ、右投げ左打ち。

ドラフト2010
小関順二(こせき・じゅんじ)
 1952年生まれ、神奈川県出身。日大芸術学部卒。会社勤めのかたわら「ドラフト会議倶楽部」を主宰。本番のドラフト会議直前に「模擬ドラフト会議」を開催し注目される。その後スポーツライターに転身。アマチュア野球を中心に年間200試合以上を生観戦。右手にペン、左手にストップウォッチを持って選手の動きに目を光らせる。著書に「プロ野球問題だらけの12球団」ほか多数。家族は夫人と1女。
矢島彩(やじま・あや)
 1984年生まれ、神奈川県出身。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代にアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。大学卒業後フリーライターに。雑誌「アマチュア野球」(日刊スポーツ出版社)などに執筆中。好きな食べ物は広島風お好み焼きと焼き鳥(ただしお酒は飲めません)。趣味は水泳。
福田豊(ふくだ・ゆたか)
 1962年生まれ、静岡県出身。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。「ふくださん」の名前でツイート中。

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