<オープン戦:日本ハム2-1楽天>◇27日◇名護

 日本ハム中田翔内野手(21)が充実の沖縄生活をホームランで締めた。7回、楽天の左腕佐竹の138キロの直球を右中間へ今季オープン戦1号ソロ。12日の広島戦から10戦6発と好調をキープし、右方向への1発に「自分の求めていた当たりだった」と会心の表情を浮かべた。

 キャンプの成果を発揮した。前日26日のロッテ戦。カウント2ボール1ストライクの場面で、豪快に空振りしたシーンがあった。福良ヘッド兼打撃コーチから「ムチャ振り。去年のスイングだった」と指摘された。キャンプ中の取り組みが崩壊しかかったが、この日の試合前にも注意を受けて修正。すぐに本番で結果につなげた。「(相手投手が)代わったすぐ後の初球をしっかりと打てたのも良かった」と、積極性にも納得していた。

 沖縄の方言で「ありがとう」を意味する「にふぇーでーびる」を教えられ、それをどう間違ったのか「とぅばらこぶら」と覚えていて周囲の爆笑を誘った。だが、休みを返上し、夜間練習でもバットを振り続けて培った新打撃フォームの感触と手応えは、札幌に戻り、シーズンが始まっても忘れることはなさそうだ。【本間翼】

 [2011年2月28日9時19分

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