2010年10月24日
走攻守そろう履正社の「T-山田」
履正社のT - 山田こと山田哲人遊撃手
大学生投手が注目される今年のドラフトだが、高校生にも走攻守がそろった将来が楽しみな選手がいる。大阪・履正社高の山田哲人内野手。「どの面においても自分が一番となれるような一流プレーヤーになりたい」。18歳は柔らかな笑みを浮かべながら話した。
50メートル5秒8の俊足に加えて、今夏の甲子園大会では本塁打を放つなどパンチ力もある。守備では高校2年の秋から守っている遊撃手だけでなく、バッテリー以外の内野のポジションをこなせる器用さを持つ。岡田龍生監督は「将来的には十分、3割、30本、30盗塁ができる能力を持っている」と期待する。
プロ野球オリックスで今季、22歳で本塁打王に輝いたT-岡田は履正社高のOBだ。偉大な先輩にちなんで高校屈指の好打者は「T-山田」と呼ばれる。「そう言ってもらえてうれしかった。(T-岡田を)尊敬しているし自分もプロの舞台で活躍したい」と目を輝かせた。
呼び名は似ているものの、パワーが自慢の先輩と比べると、高校入学当初の山田は線が細かった。それでも必死に食べて体重は10キロ増の73キロに。打球の飛距離は格段に伸びてたくましくなった。「1年目でも、2年目でも、早く1軍の試合に出られるようにと思っている」と力強く語る。高校生を代表する野手に成長した「T-山田」が運命の日を心待ちにしている。(共同)
- 小関順二(こせき・じゅんじ)
- 1952年生まれ、神奈川県出身。日大芸術学部卒。会社勤めのかたわら「ドラフト会議倶楽部」を主宰。本番のドラフト会議直前に「模擬ドラフト会議」を開催し注目される。その後スポーツライターに転身。アマチュア野球を中心に年間200試合以上を生観戦。右手にペン、左手にストップウォッチを持って選手の動きに目を光らせる。著書に「プロ野球問題だらけの12球団」ほか多数。家族は夫人と1女。
- 矢島彩(やじま・あや)
- 1984年生まれ、神奈川県出身。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代にアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。大学卒業後フリーライターに。雑誌「アマチュア野球」(日刊スポーツ出版社)などに執筆中。好きな食べ物は広島風お好み焼きと焼き鳥(ただしお酒は飲めません)。趣味は水泳。
- 福田豊(ふくだ・ゆたか)
- 1962年生まれ、静岡県出身。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。「ふくださん」の名前でツイート中。
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